2016年6月7日火曜日

公演班旅便り/山形県「ひめゆり」公演

5月から本格スタートした旅公演。山の緑の鮮やかな5月19日、山形県へ「ひめゆり」の公演に伺いました。


新メンバーはまだ「ひめゆり」の稽古をしていないため、以前に参加していたメンバーを加えての最後の公演。午前・午後と2ステージ、心をこめてお届けいたしました。

終演後、代表の生徒さんから「戦争を知らない私たちですが、今日は知ることができました」というご感想をいただきました。
同じく戦争を知らない世代である役者たちが、生徒の皆さんに演劇を通して伝える、ということ、その覚悟を持ってこれからも劇団員各々、芝居と向かい合っていくことでしょう。



また、公演の間に、盲学校の生徒さんと交流する時間を持つことができました。
舞台で実際に使用した小道具に触れてもらいながら、当時の状況や心境に、共に想いを馳せました。
ヘルメットの重さ、包帯の感触…私たち以上に、体で「ひめゆり」の世界を感じよう、としてくれているのが伝わり、胸の熱くなる貴重な機会でした。

後日、劇団の事務所に、学校の先生と子どもたちからお礼のお手紙が届きました。
先生からのお手紙には『生徒たちも同じように悩んだり深く考えたりして、大いに感銘を受けたようです』と。そして子どもたちからは【点字】のお手紙が。
『劇は自分の耳で聞き どんなことが起こっているのか分かるので もっとたくさんの演劇を見てみたいなぁと思いました』。
時間の許す限り、このような交流の機会を今後も持っていきたいと思います。




たくさんのフォローをしてくださった会館の方々、気持ちよく過ごさせていただいたお宿の方、そして公演を観に来てくださった皆さま、本当に有難うございました。

始まったばかりの旅公演、心・技・体を整えながら、全国各地へお伺いします。皆さま、どうぞこれからも、劇団トマト座をよろしくお願いいたします!