2012年12月24日月曜日

子どもたちからの感想~子象物語~

劇団トマト座発足以来ロングランを続ける作品、「子象物語」は、子どもたちにも先生方にも「感動した」という声を数多くいただいております。感想文を、いくつかのキーワードに分けてご紹介します。
【命】

  • 人の命、動物の命の大切さに気づかせてくれた・・・。最後には目がウルウルしてしまい、ほとんど涙目で泣きそうでした。劇ではそういう事が初めてでした。たくさんの事を学べてよかったです。感謝でいっぱいです。(8月 青森県 6年生)
  • 私は、最後までがんばって生きようとするトンキーの一生懸命なところを見て、命の大切さを知りました。最後の、トンキーが倒れてしまうところでは涙がにじみ出てきました。(8月 青森県 6年生)
  • 一番感動したのは、トンキーが亡くなってしまうところです。トンキーは命のでんきが切れるまであきらめずに生きていて、感動しました。私もどんなに辛くても、命のでんきが切れるまで、しっかり生きていきたいと思います。(11月 栃木県 5年生)
  • 今回の物語から、命の大切さがわかりました。いじめなどで自殺する人が増えてきているので私自身命を大切にしたいと思いました。(11月 岐阜県 5年生)

 【自分なら】

  • ゾウさんにえさをあげちゃだめと言われたら絶対ぼくもこっそり食べ物をあげると思いました。(8月 青森県 6年生)
  • 自分がもし飼育員だったら、「ありがとう」と声をかけたいと思います。(8月 青森県 6年生)
  • トンキーを守ろうと全員が必死で…自分もそういうときが来たら自分だけでなく人のことを考えたいと感じました。本当に、自分がその劇の中に入り込んでしまうくらいの感動でした。(11月 岐阜県 5年生)

【戦争】

  • 太平洋戦争のせいで、人も動物もたくさん死んだので、戦争は悲しみしか生まない、戦争はだれも喜ばない、戦争は人を人じゃなくするものなんだとわかりました。(8月 青森県 6年生)
  • この劇ですごくよかったと思える劇でした。だけどぼくはあまり戦争のことを知りたくはありません。わけは、人を殺す、というのが好きではありません。動物たちの死ぬ様をみたくはありません。象のトンキーくんは元気そうで楽しかったです。だけど死ぬ所はみたくありませんでした。いやなことばかり書いてしまってすいません。楽しい劇をありがとうございました。(11月 岐阜県 5年生)

目の前でかわいい子象のトンキーが死んでしまう…子どもたちにとっては、かなりショッキングなことだと思います。それでも、劇をみて感じた想いを、一人ひとりの子が真剣に言葉にしてくれました。過酷な状況の中でも一生懸命に生きるトンキーの姿、またトンキーを愛し守ろうとする人々の姿にそれぞれが感情移入し、笑って、泣いて、戸惑って、悩んでいました。辛い想いをさせてごめんなさい。本当にありがとう。
他の感想文もご紹介します。

  • 私は家で犬を飼っているので、とっても大切に育てたいと思います。(8月 青森県 6年生)
  • トンキーがとってもリアルで本物のゾウだと思いました。ぼくは今までの学校の劇よりトマト座の劇が一番でした。(8月 青森県 6年生)
  • トンキーの生命力はトンキーを好きな子どもがいたからのびたんだなぁとぼくは感じています。心に残るセリフがいっぱいありました。(8月 青森県 6年生)


  • 私は、この物語をみて、2つのことを学びました。1つは、食べ物をそまつにしない。2つ目は、動物を大切にする、です。でも今、犬や猫を一度飼ったのに捨てる人もいます。私もできるだけ動物を救いたいと思いました。(11月 栃木県 5年生)
  • トンキーへの歌の歌詞がとても心に残って、小学校から帰っている途中、みんなでずっと歌っていました。(11月 栃木県 6年生)
  • 「子象物語」を観て、ぼくは、たけし君とよしこちゃんが歌ってトンキーがうれしそうにしていたことが心に残りました。絶対死なせないと思っていて、あきらめなかった園長と三吉さんの気持ちがすごいと思いました。トンキーは死んでしまったけど、トンキーが最後に芸をしたのは、三吉さんと園長への愛のしるしだと思います。(11月 岐阜県 4年生)


(文:五味沙和子)