2018年8月1日水曜日

公演班旅便り/春・夏

短い梅雨の時期を経て、記録的な暑さの続く夏になりました。
トマト座は現在の班編成での最後の旅公演を終え、7月末にせまる夏休み演劇フェスティバルの準備と新体制のチームでの稽古の日々です。
この春夏シーズンも、たくさんの出逢いがあり、多くの方に支えられて舞台を届けてまいりました。その公演の様子を振り返っていきたいと思います。

5月の数日間は2年連続で伺った新潟市の中学生対象の公演、「ひめゆり~美ら海からの伝言~」。
あちこちのホールを使用させていただき、一回一回の舞台を大切に届けました。
どの公演も最後には代表の生徒さんからお礼の言葉がありましたが、こちらがはっとさせられるような想いのこもったメッセージばかり。
「ここ何年かの間で一番良かった」と先生にお褒めいただいたり、後日感想文やお手紙をいただいたり・・・と、印象に残るツアーでした。

全員での集合写真

舞台の仕込みを終えて、ウォーミングアップ

照明のシューティング中

舞台の応援に駆けつけてくれたトマト座OBの美香さん。(一番右)
新潟県で演劇活動を精力的に続けています

新潟での「ひめゆり」前後、5月20日には江東区のホールで「オズの魔法使い」公演。この日は会場が広いこともあり、助っ人として前回の旅参加の村上さん、増田さんが「エメラルドシティの女官」役として舞台を華やかにしてくれました。

本番の様子


助っ人の村上さん(右)、増田さん(左)


6月に入り、九州・福岡ツアーが始まりました。
梅雨の到来を危ぶみつつ、実際はそれほど暑さも雨もなく一安心。

6月8日は福岡県福津市で「冒険西遊記」。


6月9日、福岡県大木町で「子象物語」。



先生がプレゼントしてくださった舞台写真のコラージュ!

6月10日は旅のオフ日。この日はマイクロバス運転の下道講習を兼ねて、福岡県久留米市からお隣、佐賀県の吉野ケ里遺跡へ。
ここでの目的は「ひめゆり」の新しい小道具「勾玉」を手に入れること!ひとつ200円で勾玉づくりが体験できるとの情報で早速挑戦。お披露目は7月28日の夏フェスです。

歩いて遺跡を巡れました

いくつかの石から好きなものを選んで削ります

最後はヤスリで磨いて・・・

この通り、完成!

オフ明けからは5連続で「オズの魔法使い」。
九州の子どもたちはとても反応が豊かで、たくさんのエールを舞台に投げかけてくれました。
客席と舞台が一体になる物凄いエネルギー!先生からのアンケートでも「子どもたちも私達も忘れられない舞台になりました!」と嬉しい反応をいただきました。

6月14日福岡県志免町にて記念撮影

東京に戻り、6月28,29日は西東京市のホールで「オズの魔法使い」。
助っ人は別班の優子さんと中山さん。全3回公演、終演後にあふれるたくさんの笑顔!

ホール公演はキャストが賑やか!

マンチキンの仲間たちも大集合!

女官とマンチキン、両方演じてもらいました

7月19日。今期最後の旅公演は富山での「躍るごんぎつね」。
ホールのかたも対応温かく、有難かったです。観てくださった子どもたちも、ケラケラ笑ったり静かに舞台を見つめたり。

本番前、ダンスの最終調整

千秋楽!

駆け抜けたこの3ヶ月。旅後半には甚大な西日本の災害が起こりました。
豪雨の影響による被害を受けた町の中には、私達がかつて伺った場所もありました。
一日でも早い復旧と災害に見舞われた方々の平穏を、心からお祈りしております。

7月28日「ひめゆり」新宿公演。
「命こそ宝、生きている限り人は何度でも立ち上がれる」そのメッセージを、劇団トマト座一同、舞台から精一杯お届けしたいと思います。