2012年12月18日火曜日

子どもたちからの感想~オズの魔法使い~

春からの旅公演、今年もたくさんの子どもたちとの出逢いがありました。
しかし公演後にゆっくり話せる機会はなかなかありません。
なので、子どもたちの書いた感想文をいただけるときは本当に嬉しいです。
これから何回かにわけて、私たちのパワーの源、子どもたちの生の声をご紹介します!




5月 東京都 《6年生の皆さんの感想》
  • 今日はすばらしい劇を見せてくれてありがとうございました。「オズ」の話は知りませんでしたが、大切なことを教えてくれる劇で、ぼくも理解できました。
  • すごく心に響きました。まだ夢がきまっていないので演技をする人になりたいです。
  • 「オズの魔法使い」は、いちばんうしろにいた私達にまで声が伝わっていて、よくわかりました。
  • ものすごく面白かったし、ものすごく感動しました。そして、周りの空気の色に応じて、他の人たちも、その空気の色と同じ色の演技ができるから、すごいなあと思いました。

夢のきっかけになったのはとても嬉しいですね!「空気の色」という表現がステキです。

9月 北海道
  • いちばんすきな人は、ドロシーです。どうしてかというとかわいいからです。わたしは、いちばん勇気がほしいです。どうしてかというと泣いてる人を助けたいからです。(1年生)
  • すごく感動して泣きそうでした。ぼくは、いちばん勇気がほしいです。いっつも泣いてるからです。(1年生)
偶然にも似たような想いを持った2人。強く願う2人なら、きっと勇気ある人になれるはず。


  • かかしやドロシーの洋服などがかわいかったり、おもしろかったりしてとても楽しかったです。(3年生)
  • この芸術鑑賞は、今年一番の思い出になりました。(4年生)
  • トマト座さんの劇は、声が聞こえやすいし、おどったりしてるのも上手でした。おどりや歌があるととても楽しいです。学芸会の参考にさせていただきます。(6年生)
  • 「オズの魔法使い」は、自分が知っているのとは、はるかにおもしろくってはるかにドキドキしてはるかに楽しかったです。名前は自分のきらいな野菜だけど、トマト座さんにはまた来てほしいと思いました。(6年生)

トマト座」が好きになってもらえたなら嬉しいです!そのうちにトマトも食べられるようになるといいですが…(^^)







9月 富山県
  • わたしもおとなになったら学校で劇をやってみたいです。(2年生)
  • とても上手だったので、何日ぐらいかけて練習をしたのかなと思いました。わたしもこんな上手な劇をみんなにみせてあげたいです。(2年生)
  • 主人公のドロシーさんが魔女とたたかって魔女をたおしたときとてもかがやいて見えました。かかしさん、ブリキさん、ライオンさんもドロシーさんを助けようとがんばっていてとてもドロシーさんがうらやましかったです。(5年生)
  • 私が特に印象に残っているのが、ドロシーが旅をすることで、おじさんやおばさんにあいたくなる気持ちが強くなっているところです。あの旅があったからこそドロシーの考えが変わったと私は思いました。登場人物全員がその役になりきっていて、その人たちの気持ちを上手く表現しているところがとてもすごいと思いました。(6年生)

そう、仲間との旅があったから、ドロシーは大切なことに気付けたんです。ステキな仲間、きっと自分のそばにもいるんですよね。。


10月 広島県
  • 劇が始まり、ドロシーがでてきて歌を歌うとき、とてもびっくりしました。なぜなら、あんなに大きくて、すてきな歌声が一人の「人間」からでているのに、とてもおどろいたからです。これからも、いろいろなところで「笑顔」を増やしていってください。(5年生)
  • 最後に、北の国の魔女が「ふるさとは絶対忘れてはいけない。なぜならその人の心が育った場所だから」と言ったのが、すごく心にひびきました。私も、ふるさとを忘れず、大切にしていきたい。(6年生)
  • みなさんの歌声はとてもきれいで、ずっと心に残っています。劇の最後には涙ぐんでしまいました。(6年生)
歌の力、ミュージカルの魅力ですね。物語に込められた大事なメッセージが、歌やダンス、そして何より役者達の生きたやり取りから伝えられたら、本望です。



10月 高知県 《6年生の皆さんの感想》
  • 「困っている人がいたら助けてあげなきゃ」という言葉は、あっそうだなと思ったし、ドロシーはやさしいなと思いました。トマト座の人たちは、この劇に練習をどれだけがんばって、楽しませてくれようとしているか伝わりました。
  • 北の魔女は自由にしたいドロシーをオズの国で試していたかもしれないと思いました。特に、友だちは大切だけど、家族も大切、どちらをとるかドロシーはつらかったと思うけど、仲間と協力した時間は大切な思い出として、日々胸のうちにのこると思いました。
  • ドロシーの家族はとてもドロシーのことを心配していて、ぼくもいなくなるとああなるのかなと思いながら見ていました。この劇を見て、「協力」と「」を学ぶことができました。

自分のこととして捉えていたり、登場人物の視点を自分なりに分析したり…6年生の観る力に驚きます!


11月 東京都 《中学1年生の皆さんの感想》
  • ぼくはあまり劇は好きではなかったのですが、トマト座さんの劇を見て、劇をみるのが好きになりました
  • 見てるうちに自分がオズの中に入ったような感じになってきました。役者さんたちの声、表情、キャラクターにあった演技がスゴく、その世界観に引き込まれていきました
  • 一番はじめのシーンで声が響き、きれいな歌声が広がったとき、こんなにも大きいものなのかと想像以上の「演劇」のパワーに驚いてしまいました。楽しさ、嬉しさ、悲しさ、切なさ、恐怖、すべてがしっかり伝わってきて、観ていてすごく素敵な気分になれました。
  • とても気持ちがこもっていて、体全体で、全力で演技していて、さすがプロだなあと思いました。
  • この劇を観て中学生が観るのにふさわしい劇だと思いました。優しい心や考えて行動する力など、どれも今の私たちには足りないものでした。
  • 私は、最初演劇教室があると知って、本当は「演劇教室眠くなるし、つまらないからいやだな~」と思ってしまいました。でも、「オズの魔法使い」は絵本で読んだことがあるし、トマト座のみなさんの演劇を観て楽しいと思いました。私も主人公のドロシーが好きになりました。これからも、観ている人に笑顔をあげてください。

劇やキャラクターを好きになってくれる…こんな嬉しいことはありません。プロとして、さらに劇団員一同気を引き締めてお芝居をお届けしていきます!

(文:五味沙和子)